あなたの声を聴かせてね。

いつも元気と勇気をくれる大好きな人たちに感謝を捧げる場所にします。まっすー、えんちゃんありがとう。

忘れられない右隣り

『変ラボ』のない木曜深夜。

なんだか寂しい気持ちを紛らわすために、過去に出会った不思議な人について書いてみます。

ある時、とあるライブでふと隣り合わせた、もう二度と会えないけれどなんだか忘れられない人のこと。

 

それはまだ20世紀と呼ばれていた頃、SMAPコンサートで隣の席にいたお姉さま。

私は幸運にもSMAPファンの先輩に何度か連れて行ってもらっていたのですが、いつもはスタンドだったのに、その年は初めてのアリーナ席。どんなに後ろでも、腐ってもアリーナ!!みんなテンション上がってるなか、隣には私たちよりもちょっとお姉さまなグループがスタンバイされていました。

 

いよいよ開演!

もちろん、黄色い声で叫びますよね?踊りますよね??いやでも笑顔全開になりますよね???楽しい~~っ♪

そこで私は異変に気付きました・・・隣席の見知らぬお姉さまが微動だにしない。

 

背が高くて、すらっとしてて、お洒落な感じのお姉さまでした。

立ち上がってはいるものの、両脚は肩幅に開き、両手はしっかりと腕組み。顔は真顔。

笑うことも、リズムに合わせて身体をゆすることも一切なく、曲終わりの拍手も全くなし。

 

怒ってるのかな?気分悪いのかな?無理やり連れてこられて困ってるのかな?

どうしても視界にはいる位置にいらっしゃるので、小心者の私としては、右隣のその方が気になって気になって。

 

結局、そのお姉さまが動いたのは、木村さんのソロの時のみでした。いつの間にかオペラグラスを構えていたので、きっとキムタクファンだったのでしょう。(でも、やっぱり無表情だった)あと、中居さんのソロで姿が消えていたので、「あ~、ネタじゃなくってほんとに中居さんソロをトイレタイムにする人がいるんだ~」と学びました。いい子のみんなは真似しちゃダメだよっ。

 

いろんなライブに行ってると、とほほな経験はたくさんあります。

某バンドのライブで、せっかく2階指定席の最前列がとれたのに、隣が安田大サーカスのひろちゃんそっくりな巨大な人で、私の席がほぼ占領されてたとか、ある時は、フラットな床のライブハウスで目の前のカップルがずっといちゃいちゃしゃべってるとかね。歌を聴け~!!って説教したくなるのを必死でこらえましたもん。

 

それに比べたら、お姉さまは迷惑でもなんでもないんです。でも、微動だにしないってすごくすごく気になりました。

いろんな楽しみ方があって、みんな自由でいいとは思うんだけれど、曲終わりの拍手もしないっていうのは何かポリシーがあったのかしら??お怪我されてるようには見えなかったです。

 

あれから何年も経つのに、SMAPコンというとあのお姉さまを思い出します。

お元気でしょうか?今年もコンサートを楽しみにされていたのでしょうか?

もし再会できるのならば、素朴な疑問をぶつけてみたいです。

 

何万人という人がスケジュールを合わせて集まった(by増田さん)きらきらの空間で、ものすごい確率で隣り合った私たち。やっぱりコンサートって不思議な時間です。