あなたが好きになったのは、
何かのきっかけでふと、以前に読んだ文章やドラマの1シーンが浮かんでもう一度読み直したりすることがありませんか?
私の場合は好きなもの同士がつながって連想され、そうそうあの人もこんなこと書いてた、こんなセリフがあったな~なんてリンクしていきます。
ずいぶんと前にも、これを書きながら無性にもう一度見たくなったドラマがありました。
どうしてこんなに増田さんが好きなんだろう?輝いている才能はたくさんいるのに、どうして他の誰かじゃダメなんだろう~?という妙に長いポエムなんですが。(こんなにコンパクトに要約できちゃったよ・・・)
書いているうちに、何年もまえのドラマでみたシーンが浮かんできて・・・
信頼していた人に裏切られた気持ちで悩む若者に、厳しくも温かく問いかけられた言葉がもう一度聴きたくなりました。
このシーンが大好きで、引越しの時も録画ビデオを大切に持ってきたんですけれど、そう、「ビデオ」なのです。現在の我が家では再生できない・・・(涙)DVDを買うべく捜索しておりました。
そしたらですよ、「零 一獲千金ゲーム」がはじまり、本編だけでなくスピンオフもhuluで見られる、第一弾は増田さん主演の山口カズヤ編ということで、当然加入しますよね?
ふむふむ、huluさんドラマ充実してるなぁ~、
あ、テレ朝特撮系もめっちゃ揃ってる?
通勤の電車で瞳を潤ませながら食い入るようにタブレットを見つめる私。
例のセリフ、キタ~~~!!!
「あなたが命を預けた殿というのは、志波家当主という器か、それとも中味か?
ひとは犬じゃない。主は自分で決められる。」
その作品とは、『侍戦隊シンケンジャー』
はい、東映スーパー戦隊シリーズの名作です。
松坂桃李さんの貴重な初主演作としても有名ですね。
えっ、これがドラマなの?名作なの??と思ったかた、これはね、子供向けと侮っちゃいけません。
シンケンジャーみんなが、先祖から託された使命を全うするために青春甘酸っぱい葛藤を抱えながら戦っていくストーリー。突然の使命に戸惑い、時には反発しながらも若い輝きをまとって成長していく6人と、温かく見守るじいやさん(と黒子の皆さん)
青春ストーリーと人情あふれる時代劇がちゃんと両立してて、子供にはカッコよく、大人には染みるシリーズです。侍と寿司屋という身分を越えて、自分で変身アイテムまで作った友情に熱い源太、最高だよ。
敵の幹部もただの悪役じゃなくていろんな思いや因縁を抱えていて。(詳しい設定は東映さんの公式HPをぐぐってみてください。)
時折、深いセリフがぽろりと放たれるのもたまりません。この時の寡黙な「殿」(松坂桃李さん)ほんっと~にかっこよかったんだから。(『ゆとり~』も見てました。今も好きです!でも、桃李くんが出てくるたびに殿とお呼びしてしまう)桃李くんだけじゃなく、ピンクが高梨臨ちゃんだったり、イエローが森田涼花ちゃんだったりこの時のメンバーは全員いいお顔をしていて顔面偏差値が高いのもポイントの一つ !
で、見直したくなっちゃったさっきのセリフのシーンは第四十巻『絆』
何年も前の作品なんで、ネタバレ全開でいきますね。子供の時に見てたよって人がいたら嬉しいな。
このシリーズのクライマックスに差し掛かる頃に、殿が実は影武者で、本物の殿が登場、しかも姫君だ~というびっくりエピソードがぶっこまれるわけです。当時、TVの前でのけぞったのを覚えています。まだ幼い姫君が成長し奥義を習得するまでの長い間、先代に託されて敵の目を欺くための影武者として殿を務めていたのが主役だったなんて。時代劇では定番だけど、戦隊でもよくヒーローの偽物がでてきたりはするけれど。
当然、みんなに隠して殿としてふるまい続けていたタケルにも、家臣としてついてきたメンバーにも、葛藤と反発が生まれます。家臣として本来の殿(姫君)に従うべきなのか、時間をかけて築いてきた絆と信頼は嘘だったのか。中でも一番タケルに忠誠を誓っていたブルーは悩みすぎて動けなくなってしまう。そんな時に黒子がやさしく厳しく問いかける言葉がさっきのセリフです。本来は顔も見せない、言葉も発さない役割の黒子が。
「器なのか、中味なのか」って、反語ですよね。もちろん、正解は中味です。
誰かを信頼する、好きになる、好きであり続けるって、結局こういうことなんだな。
知り合うきっかけは何であれ、その人の肩書とか会社とかグループとか関係なくって、ただその人がその人だから、ひととなりを好きになる。だからこそずっとついていける。
相手がもしもアイドルであるならば、そういう幸せな片思いでありたいと思います。
ねっ、いいお話しでしょ?
最後は姫君もタケルもみんながハッピーになれる大団円が待っていて、そこはぜひ実際に御覧ください。レンタルコーナーにも並んでいますけど、いまのNEWSファンはきっとhulu加入率が高いはず。カズヤのリピートでお忙しいとは存じますが・・・w
長いこと下書きに眠っていたシンケンネタが、huluさんのおかげでアップ出来ました。加入してよかった~。
毎年テイストは違えどスーパー戦隊シリーズはほんとにおもしろくて、私の個人的ベスト3を厳選すると
『激走戦隊カーレンジャー』SFコメディとしてもめっちゃよく出来てる。小ネタ満載。
『特捜戦隊デカレンジャー』基本1話完結のカッコよくてクールな刑事もの。
『侍戦隊シンケンジャー』和テイストを徹底。漢字をモヂカラとして使うのも凝っていた。
お時間のあるかたはぜひ!
いつかNEWSさんにもニチアサで特撮の主題歌を歌って欲しい野望を抱きつつ、お薦めしておきます。